ドイツの画家ヴィルヘルム・フォン・カールバッハが描いた名画「エジプトに逃れる聖家族」を基に、KPM独自の透き通るような色彩で見事に再現した陶板作品である。本作にはヘロデ王の手を逃れるため、聖家族が天使たちに導かれ、ベツレヘムからエジプトへと逃れる様子が細部に至るまで精密に描かれている。サイズは53.0×43.0 cmにもなる。KPMの陶板は、絵付けと焼成を10回以上繰り返すため、製作の途中でヒビが入ったり割れてしまうことが多く、ここまで大きなサイズの陶板は大変貴重である。本作は大きさ、出来栄え共に希少性の高い逸品である。